2011年05月29日

このサイトの目的

「予定価格」は、官公庁などの公的な組織(業界用語で「公的機関」と言います。)が一般競争入札や随意契約を締結する際に必要となる書類です。

国家公務員や地方公務員、あるいは独立行政法人などの会計系職員には必須の知識となります。

特に契約事務を担当する職員にとって、この予定価格をいかに習得するかによって、契約手続きをマスターできるかどうかの分かれ目にもなる重要な事務処理手続きです。

また、会計検査院が行う会計実地検査や監査でも、契約書類のチェックの際には、予定価格を中心的な部分と捉え、価格の妥当性などについて議論の的となり、指摘事項等で問題視されることが多くあります。会計検査対策のためにも予定価格の考え方をマスターすることが重要です。
このサイトは、管理者が、今までの実務経験と知識を集約し、重要となる部分を目に見える形として、誰でもが理解しやすいように、ノウハウを皆さん若い人たちへ伝えよう、残そうと思い、本サイトを作りました。

なぜか、「予定価格」の作成方法は、契約事務担当者にとって重要で必須の知識でありながら、具体的な作成方法を著した本や参考書などは存在しません。抽象的な考え方や理論的な本はいくつかあるようですが、実際の実務では役に立ちません。

参考書には難解な言葉が多く、読み解くのが困難で、会計法令などの本質が理解できないのです。

このサイトは、理論だけでなく、実際の作成例を解説し、実務面の話題を中心に、現実に仕事に使える「予定価格の作成方法」を解説します。

国家公務員、地方公務員、独立行政法人職員、国立大学法人職員、団体職員の皆さん、政府系の予算を使う立場の皆さんのお役に立てれば幸いと思います。

また、民間企業の営業担当の皆さんに必要な情報を解説します。

質問は、匿名でかまいませんので、遠慮なく書き込んでください。(毎日更新は出来ないのですが、時折、返信で書き込みます。)

また、質問や問い合わせ、要望などは下記メールで受付しております。匿名でもOKです。

質問等の内容に記事等を見たサイト名を入れてくださると返信しやすいです。

muu@@@kaikei.mynsworld.com

(お手数ですが、迷惑メール防止のため、上記メールアドレスの @@@ 3つを @ 1つに変更してメール送信願います。)

【はじめにの最新記事】
posted by 熱き会計係員 at 09:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。地方公務員をしている中村と申し ます。 プロポーザル方式の予定価格の設定方法について 調べていたらこのサイトを発見して 今までもやもやしていた予定価格についてかなり スッキリして参りました。 しかし、まだ不明な点があります。可能であれ ば、次の質問についてお答えいただき ますでしょうか? 私が所属している自治体では、近年、プロポーザ ル方式によるコンサル委託契約が増 えてきております。 一般的にプロポーザル方式の場合は、契約締結候 補者の選定後に仕様書を作成し設計 書を作成後、予定価格を設定し、再度契約締結候 補者から見積書を提示させ、予定価 格以下の場合に契約を締結する流れになっている と思います。 近年は、仕様書が決まっていて予定価格も設定さ れているにもかかわらず、競争入札 ではなく、プロポーザル方式により契約の相手方 を決定する手法を行っております。 いわゆる簡易型総合評価落札方式(競争入札)の 手順で随意契約として契約相手方を 決定しているのですが、このような方法は問題な いのでしょうか。 このような方法が採られる背景としては、私が住 んでいる地域では、コンサル会社の レベルにかなりの差があり価格のみの競争ではレ ベルが低い会社が受注した場合に は、行政の担当者は業者の指導にかなり時間を割 かれ業務にも支障をきたす状況があ ること等があげられます。そこで、少しでも実力 のある業者を選定しようという意思 が働いてプロポーザル方式が多くなっているよう です。 ・事前に仕様書が確定しているのにプロポーザル 方式を採用している事例はあるので しょうか?
お忙しいとは思いますが宜しくお願いします。
Posted by 中村 at 2012年09月19日 15:16
返信遅れました。管理人です、ごめんなさい。

近年、公的機関で実施されるようになってきた、プロポーザル方式は、随意契約の欠点である「競争性の確保」を補う意味で制度化されたものです。

ご存知の通り、契約方式の基本原則は一般競争入札ですが、プロポーザル方式の多くは公募型でなく、あらかじめ候補業者を選定していますので、指名競争契約または随意契約に分類されます。

会計法令による入札を行わないプロポーザル方式は、随意契約となります。

今回のケースは、プロポーザル方式による随意契約になるかと思います。

これは、契約内容を総合的に判断して、いわゆる「安かろう悪かろう」という入札の欠点を排除するために行っている手続きだと思います。

少なくとも、プロポーザルの段階で複数社の比較検討を行っているので、最初から1社のみの随意契約よりも競争性が確保されており、手続き的には随意契約の中でも良い方法だと思います。

もし可能であれば、プロポーザル方式の最初の段階で公募(不特定多数)をかければ完璧になるかと思います。

ただし、工事契約などは、実際に使用する材料や工法について、現場で完璧にチェックすることは不可能ですので、当然ながら実績のある信頼出来る会社同士の競争になるかと思います。
Posted by 管理人 at 2013年12月11日 10:32
はじめまして
地方公務員をしている秋田県の櫻庭と申します。
質問がありましてコメント致しました。
 現在、林産物の売払いを行おうとしていますが、予定価格を作成するにあたり複数業者から受入れ(買い取り)価格の見積書を参考見積もりとして提出してもらい、その見積書を参考に予定価格を設定したうえで、再度同業者に見積もりを提出してもらい業者を決定するということは可能でしょうか?
 見積もりを依頼する業者は、こちらで任意に選定した業者とする予定です。
 また、随意契約とするのは、物件の所在地から落札業者までの物件の運搬は、こちらが費用負担して行うこととなるためもし競争入札によって物件の所在地から遠く離れた業者が落札した場合、高値で入札された場合でも、運搬費用を差し引くと、入札価格が安くとも運搬費がかからない業者が落札してくれた方が自治体としてプラスになる場合もあるからです。このような理由で随意契約にするのは認められるでしょうか?
 ご回答いただければ幸いです。
Posted by 櫻庭 太一 at 2016年01月18日 20:35
コメントありがとうございます、管理人です。

最初に契約方式ですが、随意契約によることができる条件は、今回の場合、複数業者が前提ですので、契約金額が少額となる随意契約の範囲内かどうかで判断することとなります。

国の契約では、予算決算及び会計令の第99条で規定されています。地方公共団体でも同様な規定があるかと思います。

林産物の売り払いは、第99条第5号に該当します。

五  予定価格が五十万円を超えない財産を売り払うとき。

つまり50万円以下の契約金額(税込みの売り払い金額)であれば、複数業者による見積合わせで少額随意契約可能です。(50万円という金額は、地方自治体の条例や内部ルールで異なることもあります。)

少額随意契約は、任意の業者(2社以上)の見積書を比較して、有利な業者と契約を締結することになります。

次に、運搬費用を別に支払う(歳入と歳出を別にするという財政法第14条の総計予算主義の考え方から)とのことですが、可能なら、次のように見積書の比較時には、運搬費用を含んだ金額、売り払い代金から運搬費用を差し引いた差額の見積金額で価格比較を行い、その中で最も有利な業者と契約し、契約後に売上代金の納付方法と運搬代金支払方法を別に行なう旨の特約を付すのが良いかと思います。

見積書を依頼する時に、売上代金の納付方法と運搬費用の支払方法、差額で見積もり合わせを行なうことを説明します。

見積書例

売払い代金 43万円(A)
運搬費用 5万円(B)
差し引き(AーB)売払い金額 38万円

見積書の余白や備考欄に、例えば次のように条件を記載してもらいます。

「見積条件

ただし、契約締結後は、上記売払い代金(A)を全額納付し、運搬費用(B)は、別に請求書を発行し、売上代金と運搬費用はそれぞれ清算を行います。」

そして、見積書による比較は、「差し引き(AーB)売払い金額 38万円」欄で行います。

このようにすれば、業者が遠くでも近くでも関係なく、見積競争が可能です。

業者の場所(運搬費)を理由とした随意契約は、前提が想定になってしまうので対外的な説明が困難ですし、遠いから運搬費が高いということは一概に言えないことが多いです。(例えば、積荷を他の契約の貨物と一緒に行なうこともあり得ますし、自社のトラックやレンタルなどで費用は異なりますので、実際に見積書を見ないと判断できませんので。)
Posted by 管理人 at 2016年01月27日 13:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック


現在、このブログは更新を停止しています。
最新の内容は次のブログでお願いします。


新ブログ
誰も教えてくれない官公庁会計実務
http://kaikei.mynsworld.com/